ブログを運営するにあたり、最初の課題は「どんなテーマを扱うか」ということです。
その中でも、雑記ブログと特化ブログの2つに大別されます。では、「どちらが自分に向いているのか?」といった疑問が出てきますよね。
そこで、今回は、雑記ブログと特化ブログの違い、メリット・デメリットについて解説します。
本記事を読むことで、自分に合ったブログのテーマ選びができるようになります。
また、ブログ運営の目的に合わせて選ぶことで、アクセスや収益の向上につながりますので、ぜひ最後までご覧ください。
特化ブログ・雑記ブログとは?

ブログは、記事をジャンルやテーマに合わせて書く「特化ブログ」と、興味のあることを書き連ねる「雑記ブログ」の2つに大別されます。
特化ブログは、あるテーマやジャンルについて深く掘り下げた記事を書くブログであり、読者層が固定されています。
例えば、釣りや料理、旅行など、特定の趣味や分野に特化したブログがあります。
特化ブログは、その分野に詳しい人や、その分野に興味のある人から支持を得やすく、記事の幅も狭くなるため、自分の得意分野を活かした情報を提供することができますよ。
一方、雑記ブログは、そのときに気になったことや好きなことについて書くブログであり、テーマやジャンルを持ちません。日々の出来事や、トレンドに敏感な話題が多く取り上げられます。
雑記ブログは、幅広い読者層から支持を得やすく、自分が気になることを自由に書くことができます。また、記事の幅が広いため、様々な分野について書くことができます。
初めてブログを開設する人は、どちらのブログを選ぶか迷うかもしれませんが、自分が興味を持って継続して書けることが重要です。
自分が得意とする分野や好きなことについて書くことで、書く楽しさやモチベーションを保つことができます。
ただ、特化ブログは、競合が多くなりやすく、読者層も限定されるため、十分な知識や情報を持っていることが必要です。
一方、雑記ブログは、タイムリーな話題に追いつく必要があるため、情報収集能力やアウトプット能力が求められます。
それぞれのブログのメリット、デメリットを理解し、自分に合ったブログを選びましょう。
特化ブログと雑記ブログはどっちがいい?

ブログを書く際、収益化を目的にする場合は「特化ブログ」が適しています。
特化ブログは、同じ興味を持つ読者が集まりやすい傾向にあります。
例えば、釣りのブログに集まった読者は、釣り用具や釣り場の情報を求めているため、関連商品の広告を掲載することで収益化が期待できますよ。
一方で、収益を目的としない場合は「雑記ブログ」がおすすめです。
雑記ブログは、自由なテーマで書けるため、趣味や日常の出来事、旅行の思い出など、好きなことを書くことができます。
収益化にこだわらず、自分自身の興味や趣味を追求して書くことができるため、楽しめるでしょう。
特化ブログのメリット・デメリット

特化ブログのメリット・デメリットについて以下でご紹介します。
特化ブログのメリット

E-A-Tの評価を上げやすい
特化したブログには、最も大きなメリットであるE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を得やすいという点があります。
テーマやジャンルを絞ることで、専門性が生まれ、それに伴って権威性や信頼性も高まりやすくなるのです。
美容の専門知識が豊富な人が記事を書くことで、読者は記事内容に信頼性を感じることができます。
一方、美容についての知識が浅い人が記事を書いているブログでは、読者は情報が正確であるか疑問を持つ可能性があります。
また、掲載されたブログが特化ブログなのか、多岐にわたるジャンルを扱う雑記ブログなのかによって、読者に与える専門性、権威性、信頼性も異なります。
特化ブログであれば、専門性が担保され、それに伴って信頼性や権威性も高まるため、読者はより信頼できる情報源として認識することができますよ。
検索エンジン最適化(SEO)で有利
検索エンジン最適化(SEO)において有利になるということです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、検索ユーザーの検索意図に沿った記事ページを上位に表示します。
さらに、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)も重視されるため、それらを満たす特化ブログは、検索エンジンからの評価も高くなり、検索順位が上がりやすくなるのです。
収益化しやすい
特化ブログは、専門性や権威性を構築しやすいだけでなく、テーマやジャンルを絞っているため、読者の属性やニーズを掴みやすくなっています。
このため、読者の悩みや問題の解決方法、ヒントとなる情報を提供しやすく、商品やサービスを紹介することも容易になります。
さらに、特化ブログはテーマに沿った記事を多く持っているため、読者も他の記事を読みやすく、リピーターになりやすいという利点もあります。
しかし、無関係な商品やサービスを紹介したり、広告を多く挟みすぎたりすると、読者から嫌悪感を与える可能性があるため、注意が必要です。
特化ブログのデメリット

専門知識が必要
特化ブログを運営するためには、執筆者自身が「専門的な知識を持っているか」ということが重要になります。
単にテーマやジャンルを絞るだけではなく、それに関する深い知識が必要です。知識がなければ記事を書くことができないだけでなく、書いた記事の信頼性も低くなってしまいますので注意が必要です。
継続が難しい
記事作成に専門性が求められるため、「記事を量産しにくく、継続的に執筆することが難しい」ということが欠点となります。
記事の真偽確認や独自の見解を含め、読者に分かりやすく専門知識を説明するためには、文章を推敲する必要があります。そのため、1つの記事にかける時間や手間が増えてしまいます。
また、特化ブログはテーマやジャンルが絞られているため、記事のネタも限られており、情報が不足していることもあります。そのため、記事を定期的に更新することが困難になることがあります。
定期的な記事の更新は、読者を維持するために重要です。特化ブログは、新しい情報よりも正確性や専門性が重視されるため、記事をストックすることはもちろん、同じテーマの記事でも視点や条件を変えて書くことで定期的な更新を心がけると良いでしょう。
読者が限られてしまう
特化ブログは、テーマやジャンルを絞ることで、読者の属性やニーズを把握しやすくなるというメリットがあります。しかし、あまりに特化しすぎると、そのテーマやジャンルに興味を持つ読者が限られてしまい、アクセス数が伸びないことがあります。
また、アフィリエイトによる収益化を目指す場合、自分のブログのテーマやジャンルに合った商品やサービスを紹介しなければ紹介料を得ることができません。
そのため、どのテーマやジャンルを選ぶかはしっかり考えてからブログを作成しましょう。
雑記ブログのメリット・デメリット

雑記ブログのメリット・デメリットについて以下でご紹介します。
雑記ブログのメリット

記事を書きやすい
雑記ブログにおいて最も大きなメリットは「記事の執筆が容易である」ということです。
テーマやジャンルを絞っていないため、自分が書きたいことや好きなことを自由に書くことができます。
さらに、自分が書きたいことや好きなことを書くことで、執筆を楽しめるため「ブログを続けやすい」というメリットもあります。
世間の隠れたニーズを発見できる
雑記ブログでは、様々な記事を書くことができるため、最初は自分自身の記事の傾向や、求められている情報が見えづらいかもしれません。しかし、書いた記事の中で自分の得意なことや、アクセス数が集まる傾向がある記事を見つけることができると、次第に自分が特化できるテーマやジャンルが見えてきます。
また、そのテーマやジャンルに特化した記事を書くことで、徐々に雑記ブログから特化ブログへと移行することもできます。さらに、別に特化ブログを立ち上げて記事を移動することもできます。
雑記ブログを開設することで、自分では気づかなかった得意なことや、世の中で求められている情報を発見することができるため、特化ブログを開設する際のヒントになります。
トレンド性が高い
雑記ブログはテーマを自由に選べるため、流行やトレンドに合わせて記事を書くことができます。
トレンドに合わせた情報は多くのユーザーがGoogleで検索するため、バズらせることに成功すれば、ブログに多数のアクセスを集めることができます。
ただし、トレンドは常に変化するため、ブームが去ると記事が読まれなくなることがあります。そのため、トレンドに合わせた雑記ブログを運営する場合は、常に最新の情報を追い続けることが必要です。
雑記ブログのデメリット

個性を出しにくい
雑記ブログは記事を書きやすいということは、誰でも書ける記事になるため、個性を出しにくく、差別化が難しいです。
時事問題やトレンド、そして日記などが主になるため、名前も顔も知られていない人が書いた記事は、真剣に受け止められないことが多いのが現状です。実績や肩書きはもちろん、個性も特徴もない雑記ブログはたくさん存在し、そのようなブログでは専門性や権威性、信頼性を構築することが難しいのです。
一部の有名人や既に名が知れている人など、他の分野での肩書きや実績がある人が雑記ブログでも個性を出し、成功することもありますが、それは例外的なケースであることも事実です。
検索エンジン最適化(SEO)で不利
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ユーザーの検索意図に沿った記事ページを上位に表示することが基本です。しかし、個人的な日記を前提にした雑記ブログの記事は、ユーザーの検索意図を考慮して書かれることがほとんどありません。
さらに、時事問題やトレンドに関する記事は、人々の興味が移り変わる早い期間に集中的にアクセスが集まります。このような記事は、長期的に検索エンジンからのアクセス増加を期待することができず、検索エンジンにとって重要なE-A-T(専門性、権威性、信頼性)が低く、検索順位が上がりにくいという問題もあります。
そのため、雑記ブログは検索エンジンからのアクセスを増やすことが難しく、効果的なアクセス増加方法を模索する必要があります。
収益化が難しい
雑記ブログは、記事のテーマやジャンルがバラバラであるため、集まってくる読者の属性もバラバラになりやすいため、収益化が難しくなります。
例えば、時事問題やトレンドについて知りたい人が記事を見ているだけで、特定の商品を購入したいわけではありません。そのため、特定の商品やサービスを紹介して、購入や申し込みを促すことが難しいです。
また、記事に関係のない商品やサービスを不自然に紹介することや、広告を過剰に挿入することは、読者に嫌悪感を与えるだけでなく、記事の読みやすさも損なう可能性があります。
特化ブログ・雑記ブログのまとめ
以上で、特化ブログ・雑記ブログについてご紹介してきました。
メリットやデメリットを読んでも、自分にどちらが合っているのか迷ってしまっている方は、「雑記ブログ」をおすすめします。何でも良いのでとにかく書き始めることが大切であり、ブログを書く経験が不足している場合はまずはこれから書いていくことが重要です。
最初からアクセスを増やしたり、収益を出そうとする気持ちは分かりますが、実際に結果を出すのは非常に難しいことです。
そのため、まずは記事を書くことから始めましょう。
自分の得意なことが明確に分かっている人や専門的な知識を持っている人は、「特化ブログ」がおすすめですよ。